北海道銭函ビーチで車に乗ったままナンパをした

北海道小樽市の近くに銭函ビーチという素敵な場所がある。

当時19歳だった私は男連中と車で北海道を旅をしていて、友人が「銭函ビーチでナンパしよう」といきなり言い出した。

私個人的には普段はナンパってものはしないし、正直乗り気でもなかったが一応付き合うことしたわけだ。

で、友人が運転する車が急遽Uターンし、銭函ビーチへと一路進路を変えた。

誰も居ないナンパスポット

銭函ビーチのスグ傍に広大な砂地の広場のような場所があり、ココがナンパスポットとのこと。

確かこの辺だったハズ。

到着したのが17時前後だったのだが「誰も居ない」マジで我々以外ホントに居ない。

「ホントにココなのか?」
「確かそうだって聞いたよ」

と友人と話してたら、
段々と日が暮れてきた。

夜18時過ぎてから状況が変わってきた

日が暮れて18時くらいだったかなぁ、この時間からポツポツと車が増えてきて、広大な砂の広場をマラソンのように右回りで車が回りだしてる。

そんなこんなで日が暮れるにつれて、車の台数も増えてきた。

で?銭函ビーチでのナンパってどうするの?と人様のナンパを見てたら車に乗りながらナンパするスタイル。
(これは斬新)

自分たちもナンパする

他人のナンパを見ててもしゃーない、と痺れを切らしたのか、友人が一言「声かけてよ」って、、、オメーがナンパしようって言いだしたんだべ?

ったく、自分で声かけずに人任せかよ、とムカついても埒あかなそうなので適当に声を掛ける。

女性:「どこから来たんですか?」
自分:「とう(きょう、と言いかけた)。。。」
友人:「札幌って言え」
自分:「札幌市内ですよ」
(友人は何か下心あって札幌って事だったのだろうが)

なんて警察の尋問のような出だしで会話しつつ、何組かに声を掛けるんですが、ナンパは車に乗ったまま。

で、周囲を見ても、ただ終始お話をするスタイルのようだ。

「う~ん、これは段々飽きてくるぞ」、と何か進展がある訳でもないし、更に自分たちはその日は後150Km運転する状況だったし。

遂にダンプカーも登場

夜20時も回ったころともなると車の台数も80台以上となっていて、延々と80台の車がマラソントラックのような場所を周るなかなか奇妙な状況へとなっていった。

で、車種もセダンから軽、中にはダンプカーで仕事帰りに来てナンパしてる強者も出てきた。


もうその頃になると、

  • 車が多すぎて周囲がガス臭い
  • 砂埃が激しい

  • と過酷な状況へと変わってきたり、はたまたナンパしてる人同士で女性の取り合いをしてたりと、酷いザマへと変化していたんですよね。

    声かけてたら車でハイビームにして嫌がらせしてるとか、何しに来てんじゃ。という状況がアチコチで。。。

    結局友人は1回も声かけず、
    全部私に丸投げ!

    まぁあれでほんの少しだけハートが鍛えられた、ハズだと思いたい。

    さいごに

    そんな友人は数年ぶりに会ったら「いやぁこの前脳梗塞になっちゃってさ」って
    シレっと言ってたのだがご無事で何よりだぜ。

    会った時にウィスキーフェスに一緒に行ったけど、
    酒飲んで大丈夫だったのだろうか?

    ま、ヤツなら大丈夫だろう。

    それに人はいずれ死ぬ。
    ただ死ぬタイミングが違うってだけのことよ。