何故だか知らないけど、男二人でクリスマスを函館で過ごした夜

あ、、、最初に言っておきますけど、私ゲイでもありませんから(説得力なし)

今から何年も前、私は某航空会社の地上職として勤務してました。

当時その航空会社では珍しい航空券を販売していて、1日飛行機乗り放題というチケットを販売してたのです。

その話を一緒に働いていた同僚と聞きつけて、「なら日本で5都市巡ってラーメンでも食べるべ」ということになったのです。

乗り放題チケット買えず

航空会社で発売予定だった乗り放題チケット。

当初は買おうと意気込んでたのですが、即完売で購入できず。。。

ならば、と同僚とは普通の航空券を購入して、「函館行って美味しいラーメンでも食べるべ」と目的を変えたのであった。

函館上陸

無事函館に到着し、レンタカーを借り終えてこれからの休暇に心躍らせ、函館の観光にワクワクしていた。

雪もシンシンと降ってて「雪景色と冬の函館っていいなぁ」と観光を楽しみつつ、最初の観光地の一つである五稜郭タワーへとウキウキしながら向かった訳です。

カップルしか居ない五稜郭タワー

軽自動車で五稜郭タワーへとたどり着き、入口でチケットを買ってタワーの上へと上がったが、、、「カップルしかいねぇ

どういうこと?と思ったけど、、、そう我々はその日がクリスマスイブってことをすっかり忘れてて、、、皆さんデートの日だったんですね。

クリスマスイブの日に、男二人で函館のデート名所のような場所を訪れると、そっち系の人と勘違いされそうなので、ほんの少し高いプライドが発動して対策を一瞬で考えた。

で、我々はどうしたか?というと、目線で合図してエレベーターでタワーの上に着いた瞬間左右に分かれて他人を装った。

う~ん、超絶気まずい空気だこと。

男女しか居ない五稜郭タワーを男二人が入口で無言で左右に分かれて、一人で降りしきる雪を見るのはなかなかシュールな時間でもあった。

気を取り直して函館市内をドライブ

ま、カップルが多いからと凹んでては観光できんってことで、五稜郭タワーを後にし軽快にドライブを開始したとです。

とはいえ我々は函館が初で、しかも二人ともペーパードライバーときた。

函館と言えば路面電車も走ってるし、路面電車用の信号もあった(ハズ)


我々はおバカで

  • 路面電車用の信号で止まろうとしたり
  • 函館市内の洒落乙な街灯を信号機と勘違いしたり
  • 街灯全てが黄色信号にみえてずっと徐行運転したり

  • とまぁよくぞこんなひどい運転でドライブしたものだ、と常々思ったものだ。

    極めつけは片側4車線の道路の一番左車線(左折レーン)走行中に、実は右折だと分かってウィンカーも出さずに一番左車線から右折を開始したこと。

    もし警察が居たら100%アウトだったパターンですね。

    何故か火葬場にたどり着く

    そんなこんなで幾つか観光地を巡ってた訳ですが、如何せん冬の函館は雪のため寒いんですよ。

    となると我々が出した結論はカンタン!「車の中から観光する(クルマを下りずに)

    最終的に、車の窓開けて3秒見て終わり(トラピスト修道院もそのパターンで3秒で観光を終えた)

    だいぶ手抜きな観光をしてたのですが、借りてた車にナビもないもんで、我々も二人とも適当な人間だからフィーリングで運転してた訳です。

    観光地もだいぶ巡ってるうちに道に迷って、最終的にある道で行き止まりとなった場所がまさかの火葬場。

    「クリスマスの日に火葬場って縁起悪くね?」
    「何かの暗示かな。。。」

    なんて不吉な会話をしつつ、
    夜は更けていった。

    函館市内の銭湯でホッコリ

    そんなこんなで冷え切った身体を温めるべさ、と温泉へ向かったのです。

    参考

  • 函館は温泉が有名
  • 特に湯川温泉は名所としても知られてる
  • 旅行者の方の多くは湯の川のような温泉に行く機会が多いのでしょうが、、、我々はお金がなかったので、行った先が函館の地元の方が訪れるであろう地元の銭湯。


  • クリスマスイブに
  • 男二人で
  • 地元の銭湯に入る

  • ってなかなか痺れるレアなクリスマスを堪能し、銭湯を後にして本日の夕飯を買いにコンビニへ行ったのです。
    PS.結局ラーメンは食べてない

    コンビニに軽で突っ込む

    冷え切った身体を銭湯でポカポカに温まって、今日の夕飯を買いにコンビニへと車を走らせたのですが、そこまでは良かった。

    北海道によくあるコンビニ(セイコーマート)にもうすぐ到着となった時、同僚が何を血迷ったのか縁石を乗り上げる形でコンビニへ。

    街道沿いにあるお店の入り口は縁石が低くなってる所から入るのが一般的でしょうし、普通はそうするハズ。

    その同僚は縁石が高い場所に、減速することもなくアクセル全開で突っ込んで行く訳です。

    「ドッカーーーーン!!ガリガリガリ…」とレンタカーを借りててそれまで聞いたことがない豪快な音を立てて、軽自動車がジャンプしてコンビニのガラスへと向かってく。


  • イートインで焼きそば食べてた人も箸を落とし
  • レジをしていた店員が固まってる
  • コンビニのお客さん全員が振り返る

  • 状況でイートインで食べてる人の数メートル先で急停車!

    で?同僚は?というと、「この軽自動車まだ壊れてないよ」と大笑いしてたんですけどね?「そのレンタカー借りてる名義、私なんだぜ?」とコッチは真っ青。

    まぁ軽自動車が壊れなくて良かったけどさ、あのまま行ったらコンビニのガラス突き破って新聞に載った案件だったでしょう。

    無事観光を終えて帰宅

    カップルしか居ないホワイトクリスマスの函館から一路東京へ帰宅し、同僚と向かった先はザギン。

    よりによってまた何で、そんな場所ばかり選ぶんだ?と考えても仕方ないので、銀座で何故か男同士でダウン買って帰りました。

    さいごに

    冬の函館は幻想的で素敵だと思える観光地。

    とはいえ行く日にちや、
    誰と行くのか?を改めて考えたい。

    そう痛感した旅でもありました。

    まぁ、恋愛に敏感な20代前半の方は、
    真剣に状況を見極めた方が良いのかもしれない。

    ただ、そんな状況関係ねぇぜと言うなら、
    クリスマスでも何でも訪れると良いだろう。