警報や注意報の発令のタイミングとはいつ?天候がいいのに出されたままの理由とは?
警報や注意報の発令はどのようなタイミングで発令をさるのだろうか。
また天候が回復してるにも関わらず警報や注意報が発令されたままになってる理由とは何でしょうか。
そんな警報と注意報の発令されるタイミングや解除のタイミング、また現在地の天候が良いにもかかわらず発令される理由についてお伝えします。
警報や注意報の発令のタイミングや時刻は決まってる?
警報や注意報の発令のタイミングは
・時刻は決まってない
・一定の気象条件の基準値を超えて危険と判断した場合
に発令となっており時刻は特に決まってません。
気象条件の基準値を超えた場合(地域差もありますし、その地域の過去の災害データと照らし合わせて総合的に判断されます)に発令となります。
- 時刻は決まってないが数時間前には通知
例えば連続して降る雨で現在いる地域や、その上流域で浸水や土砂災害の可能性があると判断したら
・3~6時間前に発令(場合によっては災害の程度が大きくなる可能性を考慮して)
・2~3時間前に発令(集中豪雨等であまり時間の猶予がない場合、例えば大雨・洪水警報等の発令の場合)
というように急を要する場合には2~3時間前に発令という場合もあります。
- 一定の気象条件の基準値を超えて危険と判断した場合
予めその地域に関する過去の気象データや災害データを元に、土砂崩れや浸水の被害がでそうと判断したら警報や注意報の発令となります。
雨が降ってないのに警報が発令されているのは何故?
注意報や警報が出されてるのに天気がいい、そんな疑問もあるかもしれません。
現在地で天気が良くても警報や注意報が出される理由
1.これから降る大雨を予想して発表をしている場合
2.これまで降った雨で土砂災害のあるおそれのある時
3.雨の降り方が局地的な場合
等の理由から発令をされます。
1.これから降る大雨を予想して発表をしている場合
一般的な警報や注意報の発令の仕方です。
現在降る雨の影響でこれより先に雨の影響等で浸水や洪水が起こると予想して発令をする場合です。
流石に発令されてスグに災害が起こったら対策を取る時間もありませんし、避難をする場合も時間の猶予ありませんよね?
災害の可能性があるため事前に対策や場合によっては避難してくださいという意味もあります。
今は天気がいいかもしれませんがこの先注意を要するということですね。
2.これまで降った雨で土砂災害のあるおそれのある時
一言で言うと降った雨とその雨の影響のタイムラグです。
- 土砂災害の可能性を考慮して
例えば山の斜面や傾斜地の場合
降った雨は流れていくのと並行して土の中にしみ込みますが、浸み込んだ雨はスグには地下水として流れずに一定の時間地面に滞留します。
そして雨がドンドン降れば地中に貯まる水の量も増えてきて、許容量を超えると地面が緩くなって、斜面などでは土砂崩れを引き起こすため発令。
- 洪水の可能性を考慮して
次のケースは現在いる地点から川の遥か上流域で大量の雨が降った場合、すぐには現在の地点で影響はないが、上流で降り続いた雨が川に流れ込み水量が増える。
スグには川の水量は増えないけれど、ある程度の時間差で水量が増えて、場合によっては洪水の可能性もありますよ、という事で発令をされます。
3.雨の降り方が局地的な場合
警報や注意報は分かりやすいように市区町村単位で発令をされます。
とはいえ相手は天候ですので市区町村単位で雨風の影響がある訳でもないですよね?
地形の影響もありますし、その時の気象条件などもありますし。
となると同じ市区町村にも関わらず、他の地域では雨や風の影響があるけど自分の地域は何も起こってない、なんてありますね。
警報が解除されるタイミングは決まってる?
警報や注意報の解除のタイミングは
・時刻は決まってない
・災害の危険性が無くなったと判断した場合
に解除されます。
この災害の危険性が無くなったと判断した場合ですが先ほどお伝えしたようにタイムラグが生じます。
スグには災害が起こらないけれど、上流域で降った雨が時間差で現地点に到達することも考慮されてます。
天候が回復してさぁ安心という訳でもなく、解除されないのには時間差のことも考えられての上でですので、警報や注意報の発令がされてる場合にはご自身も注意をするようにした方がいいでしょう。
警報と注意報の違いとは?
該当する地域の過去のデータを総合的に考慮した場合
・警報:重大な災害が発生するおそれがある
・注意報:災害の発生するおそれがある
というように警報のがより重大な災害の可能性というように災害の程度が異なるということですね。
そして警報と注意報にはどのようなものがあるのか?というと
警報 | 大雨( 土砂災害・浸水害)・洪水・暴風・暴風雪・大雪・波浪・高潮 |
注意報 | 大雨・洪水・強風・風雪・大雪・波浪・高潮・雷・融雪・濃霧・乾燥・なだれ・低温・霜・着氷・着雪 |
の種類があります。
さいごに
警報や注意報の発令のタイミングは
・時刻は決まってない
・一定の気象条件の基準値を超えて危険と判断した場合
時刻は決まってはいませんが、該当地域の過去のデータを照らし合わせて危険と判断しタイミングで発令をされます。
そして天気が回復または天気がそこまで悪くないのに警報が出されてる理由としては
1.これから降る大雨を予想して発表をしている場合
2.これまで降った雨で土砂災害のあるおそれのある時
3.雨の降り方が局地的な場合
これから災害の可能性がある場合や、時間差で降った雨の影響が出る場合。
また同じ市区町村だけれど警報や注意報は市区町村単位のため、同じ市区町村でも天候が回復していても別の地域では天候が良くないという場合もあるからです。
そして警報や注意報の解除のタイミングは・時刻は決まってない
・災害の危険性が無くなったと判断した場合
時刻は特に決まってはいませんが、災害の危険性が無くなったときというのは上流域で降った雨の影響が時間差で影響を及ぼすという事も考慮に入れて解除となります。
スグに解除とならないのにはちゃんとしたワケがあるということですね。