暴風警報や台風のとき飛行機は飛ぶ?欠航や本来の目的地と違う空港に到着となったら?
暴風警報や台風の時の飛行機は運航されるのか。
もしも欠航となった場合の代替手段や払い戻しはどのようになるのか。
今回は暴風警報や台風などで飛行機が飛ぶのかどうか、またもしも欠航となった場合どのような手続きをすればいいのかをお伝えします。
暴風警報や台風で飛行機は欠航となるのか?
暴風警報や台風のように非常に強い風が吹いている時に飛行機は飛ぶのかどうか?
これは風の程度が強く危険と判断した場合には飛ばない場合が出てきます。
風向きと強さによっては離着陸できない
飛行機の着陸シーンの動画をご覧になったことがあるならお分かりになる方が居るかと思いますが、飛行機は風の影響を受けやすい乗り物です。
・横風
・追い風(飛行機に向かって後ろから吹く風)
のそれぞれが規定で定められた制限値を超えて危険と判断された場合は離着陸が停止となります。
横風が強い場合
飛行機の長い翼が風に吹かれると翼が上下してしまうことにより、最悪翼が地面に接触してしまう可能性があり危険だからでもあります。
それと飛行機の場合燃料タンクが翼の中にあるため事故を防ぐという意味でも横風の制限値を超えた場合には欠航となります。
追い風(飛行機の後ろから吹く風)が強い場合
飛行機は通常は向かい風(飛行機に向かって前から吹いている風)に向かって着陸をしますが、追い風が制限値を超えた場合
・着陸やり直し
・代替えの空港に向かう
・出発地に向かう
等の手段が取られます。
追い風が強すぎる中で着陸を継続すると、飛行機は向かい風で着陸するよりも追い風の方が止まるまでの距離が伸びて危険だからです。
距離が伸びれば滑走路からはみ出す可能性もありますし、空港によっては滑走路のスグ先が海、なんて空港もありますよね?
となればまずは安全を考慮して追い風が強い場合も着陸中止となります。
空港周辺の風の影響も欠航理由の一つ
横風や向かい風の他にも
・空港周辺での突風や強風
・乱気流や下降気流の影響
など突然の揺れが予想される乱気流や突風、下降気流の影響も考慮して欠航または着陸やり直しとなることがあります。
台風シーズンで目的地が豪雨で視界不良の場合も離着陸できないときもある
風の影響とはまた異なりますが台風等で強い雨で視界が全く見えないというのは危険です。
視界がゼロとなると滑走路が見えずに危険ですし、横風や追い風が強ければ尚更。
- 視界不良でも着陸できる場合
例えば霧がよく発生する場所に立地する釧路空港等の場合霧で毎回毎回欠航していたら運航に支障をきたしますね。
そのような視界が悪くなることが多いような空港目視ではなく電波を使って着陸できる装置が導入されてる空港もあります。
電波を頼りに飛行機の着陸を安全にサポートするILS(計器着陸装置)というもの。
ただ空港や滑走路によってもILSの設置のあるなしが分かれますし、飛行機の機種によっても分かれます。
またパイロットもこのILSに対応した資格を持ってないと着陸する許可がないなどILS対応だから必ず着陸できる訳でなく条件が揃ったら着陸ができるというものですね。
航路上に台風や暴風のエリアがある場合のフライトはどうなる?
飛行機の航路上に強風エリアや台風がある場合、
・迂回する
・速度を落とす
など対応をして揺れを抑えたり迂回することで強風の影響をなるたけ受けないように飛んでくれます。
状況によっては常にシートベルト着用のサインが点灯しっぱなしの場合もあり得ますので、トイレには飛行機に乗り込む前に行っておくことをおススメします。
暴風警報や台風の翌日でも欠航になる場合があるので注意
暴風警報の翌日ともなればいつも通りのフライトだろうと思ったら時として欠航となる場合がありますが何故でしょう?
国内線の飛行機の場合同じ飛行機で何か所も飛びます。
(羽田→大阪→羽田→新千歳)というように何か所か行ったり来たりして一日を終えます。
暴風警報や台風で前日に来る予定だった飛行機が欠航で来られないとなると、これから使う飛行機がないという事態に。
そのため暴風警報や台風の翌日でも天気も回復したのに使える飛行機が来なくて欠航という場合もありますので航空会社からの情報はスグ入手できるようにしておくといいでしょう。
欠航や本来の目的地とは別の空港に到着となった場合は?
欠航や本来の目的地とは別の空港へ到着となった場合
欠航の場合
・代替便に搭乗する
・払い戻し手続きをする
等天候の場合は手数料無料で払い戻しや代わりの便の手配などの対応をしてくれますが航空会社により異なりますので、代替え便の対応があるのかどうかを確認するといいでしょう。
代替えの空港に到着した場合
この場合は代替えの空港から本来の目的地までの交通費を航空会社で負担をしてくれます。
欠航や遅延で大幅な遅れが生じる場合は航空機遅延保険を使うのもあり
保険会社により異なりますが、
・出発時間が遅延により4時間以上の遅れ
・乗り継ぎ便がある場合で乗り継ぎ先の飛行機に4時間以内で乗れない場合
※保険会社により異なるので詳細は各保険会社でご確認ください
など本来乗る予定の飛行機に搭乗できない時間が長くなった場合、一定金額の食事代を補償してくれるというものがあります。
台風や暴風の場合は安全に飛べるまで時間がかかる場合もあるでしょうし、使用する飛行機の到着遅れで大幅な遅れという場合もあります。
それでしたら空港でちょっとオイシイご飯でも食べてノンビリと待つ方がストレスにならないのでいいかと思いますよ。
さいごに
暴風警報や台風で飛行機は欠航となるのか?
・横風が規定値を超えてる場合
・追い風が規定値を超えてる場合
は飛行機が安全に離発着できないので欠航となったり、若しくは代替えの空港へと着陸をするという場合が出てきます。
飛行機は風の影響を受けますし、よく上空でもフライト中に強い風が吹いていたりすると機内サービスが中止となる場合もあるかと思います。
それだけ風の影響というものは強いですし、横風の規定値が超えてる等の場合は風に煽られて翼が地面に接地したとなると非常に危険です。
風が強すぎる場合は仕方のないことですね。
そして本来の目的地とは別の空港へ着陸となった場合や欠航の場合
欠航の場合
・手数料無料で払い戻し
・代替便の手配
などの対応が航空会社側からあります。
そして本来の目的地からまた別の代替え空港に到着となった場合には代替え空港から本来の目的地までの地上交通費は航空会社が負担をしてくれます。
ただ暴風警報や台風の時期となると何より安全が最優先されますので、飛行機がなかなか動かない時には航空機遅延保険を使用して空港で食事でもして待つ選択のがいいかもしれません。
地上交通手段で移動できればいいですが、あまりに強い風の場合は電車も速度制限がかかっていたり、運休という場合はどうにもならないなんてあります。