大雨警報の発令は何ミリ以上で発令される?雨が降り止んでも警報が続くワケとは?

雲と空

大雨警報が発令される基準や具体的に雨が何㎜降ったから発令というような基準ってあるのでしょうか。

また雨が止んでるにもかかわらずまだ大雨警報が発令されたままという場合何が起こってるのでしょうか?

今回は大雨警報の発令される基準や雨が止んでもまだ大雨警報が出されたままというのは何故?ということでお伝えします。

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大雨警報の発令基準は何ミリ以上で発令される?

ヴィジェット

雨が降り続いて大雨警報が発令された場合の発令基準は何ミリ以上なのか?という基準気象庁の公式サイトには

 大雨警報は、大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨警報(土砂災害)」、「大雨警報(浸水害)」又は「大雨警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが残っている場合には発表を継続します。

引用元:気象庁

というように具体的に何ミリということではなく土砂災害と浸水害という言葉が載ってますね。

大雨警報が発令

大雨警報が発令される場合は土砂災害と浸水の可能性がある場合に発令されるということです。

地域によっても発令基準は異なる

土砂災害と浸水の可能性ということですがお住まいの地域が

・山地などで地盤のゆるみによる土砂災害が心配される地域
・地表面がアスファルトで覆われて、雨水が浸み込みにくく地表に貯まりやすい地域

によっても変わってきます。

地形や場所によっても降った雨が地面にしみ込んで土砂災害を引き起こす可能性があるのか、また都市部のように雨水がアスファルトで浸み込みにくい反面水が貯まりやすいなど場所場所によって変わります。

発令基準もその場所により変えて発令をしますし、また時間差も考慮して発令をします。

そして気象庁では平成20年5月28日から「大雨・洪水警報注意報基準の新しい指標」というものが導入され、そこには新たな指標(土壌雨量指数、流域雨量指数)というあまり聞きなれない言葉が載ってます。

具体的に土壌雨量指数と流域雨量指数とは何でしょうか。

土壌雨量指数と流域雨量指数とは?

晴れた丘

土壌雨量指数とは?

ザックリ言うと降り続いた雨が地面や山の斜面にしみ込んだまま雨が貯まって、場合によって地面が緩くなってるから土砂崩れの可能性があるから注意しましょうということです。

雨は降れば地面を伝って川に流れて下流へと流れていきますよね?

斜面のあるような土地だと雨は低い方へと流れていきますが、一部は地面にしみ込んでいき地下水となって川や海に流れます。

ただスグに流れる訳でもなく時間をかけて流れていきますので、雨が降り止んだ後も地中には降った雨がまだ残っていて、残った雨が地盤を緩くして時間差で土砂崩れが発生する可能性があります。

斜面の地中に残った雨がどのくらい貯まってるのか?を見積もったものを 土壌雨量指数 と呼んでます。

  • 雨が止んでいても大雨警報が続く理由とは?

この土壌雨量指数が高い状態のままだと斜面が土砂崩れの可能性があるので、雨が止んでいたとしても大雨警報の発令が継続されたままとなるということです。

表面雨量指数とは?

これもザックリ言うと短時間で降り続いた雨の影響で該当地域が浸水の可能性があるのかどうか?ということです。

雨が降った際雨は、

・山地や水はけのよい傾斜地で地中に貯まりにくい
・都市部などの平野部ではアスファルトで覆われていて雨水が浸み込みにくく地表面に貯まりやすい

特徴があります。


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山地や水はけのよい傾斜地

山地や斜面であれば降った雨が流れていくとともに、一部は地面に染みこんでいきますので洪水という事にはなりにくいです。

ただ斜面に貯まった雨が多くなりすぎて地盤が緩くなると地面が崩れたりということがあります。

都市部などの平野部などの水はけの悪い地域

傘をさす人

都市部でアスファルトに覆われた地域だと土砂崩れという事はあまり心配はいりませんが、土と比べるとアスファルトは雨の吸収は悪く川へ流入するかマンホールへと雨水が流入します。

ただこれも程々の雨量ならまだしも川に流入する雨の量が多すぎたり、マンホールに流入する雨の量が多すぎると許容量を超えて水が溢れてきて浸水の可能性があるということです。

大雨で直接の影響はない場合でも断続的に降り続いた雨が都市部へと流れ込み、更に都市部の水はけの悪い地域では浸水の可能性があるので、このような場合に大雨警報が出される基準の一つとしてあげられます。

流域雨量指数

大雨警報発令の基準として使われた土壌雨量指数と流域雨量指数とはまた別に流域雨量指数という言葉もあります。

雨が降る地域より標高の高い地域で雨が降った場合、雨は低い所へ流れて川に流れ込んで時間をかけて下流へと流れます。

都市部で特になにも警報が発令されてなくても、川の上流で降り続いた雨により川の水量が多くなり、下流に来る頃には河川の氾濫するくらいの量にまで水量が増えてることもあります。

警報対象地域より上流側で降った雨の量や降った雨の量とその雨が時間差で下流に流れる時間を考慮したものが 流域雨量指数 と呼んでます。

居住地域で雨が降らない場合や雨が止んだ後でも、上流域の降雨量が多く、流域雨量指数が上昇したり高い場合は継続して警報が出される場合があるが、このような場合は洪水警報や注意報の発表や発表を継続されたままという場合は時間差で雨量が増えるから気を付けましょうということですね。

さいごに

大雨警報の発令は雨量何ミリということではなくく土砂災害と浸水害の可能性がある場合に発令されるということです。

土砂災害の場合、斜面は水はけがいい反面地面に水を吸いやすく、地面に貯め込んだ雨が地盤を緩くして場合によっては土砂崩れがある可能性がある、というこどです。

そして浸水の可能性がある場合というのは、警報が発令されている地域よりも標高の高い所で降り続いた雨が河川に流入して水量が増えて河川の氾濫が考えられるということです。

雨が既に止んでるにもかかわらずまだ警報が発令されてるというケースは、上流で降った雨が河川を通じて下流域に流れ込んできた時に水量が増えていて洪水の可能性がある場合。

また斜面などの場合は雨が止んでいてもそれまで降った雨が地中に残っていて、それが排水されないと場合によっては土砂崩れの可能性があるから発令されたままという場合があります。

というように時間差でそれまで降った雨が到達するから気を付けましょう、という際に発令されたままとなります。

ですのでお住まいの地域に大雨警報が出てなくても時間差で河川の水量が増えることもある、と頭の片隅に入れておくといいかと思います。

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