航空機の座席のアルファベットが途中で飛ぶのはなぜ?予約クラスのアルファベットの意味は?
飛行機に乗る時には航空券に記載された座席番号あるかと思います。
その座席番号、数字とアルファベットで記載されてますが、いざ飛行機に乗った際には何故か途中でアルファベットが飛んでることがないですか?
例えばHJKだとかDEGのように途中でアルファベットが抜けている事があるかと思います。
何故飛んでしまっているのでしょうか。
また飛行機の予約をした時に、予約したクラスでYだとかFの表記がありますが、
何故エコノミーをEではなくYと表示したりするのでしょうか。
航空機の座席のアルファベットが途中で飛ぶのはなぜ?
飛行機に乗り込んでいざ自分の席に着いたら何故かアルファベットの「I」が無い事に疑問を持ちませんでしたか?
また飛行機の機種によっては真ん中の3列がDEGとFが抜けていたり。
最初はこの法則がよく分からないものですよね。
エコノミークラスの座席を例にご説明しますが、
日本の旅客機の中で現在一番大きい飛行機の機種はボーイング777(通称トリプルセブン)ですが、
ボーイング777のエコノミー席の並びは3-4-3か3-3-3か3-4-2の3パターンあります。
一番人を多く乗せられる3-4-3の座席が基本形となってまして、
A-B-C 通路 D-E-F-G 通路 H-J-K
窓側からABC 通路 DEFG 通路 HJKとなってますが、
HJKで途中の「I」が抜けているのは?
「I]は数字の1と間違えやすい為、航空機の座席で「I」は存在しません。
ですので3人で旅行をして航空券で37H、37J、37Kというようになっていても並びだということですね。
そして航空機の座席のアルファベットには法則があり、
・進行方向左の窓側が「A」
・進行方向右の窓側が「K」
・進行方向左の窓から並び席の通路側が「C」
・進行方向右の窓から並び席の通路側が「H」
・真ん中に3列か4列の座席がある航空機は左側の通路に面した所が「D」
・真ん中に3列か4列の座席がある航空機は右側の通路に面した所が「G」
というようになってます。
要は窓側は左が「A]、右が「K」
通路側の席は「C」、「D」、「G」、「H]となります。
これが基本になり、
例えば窓側から2列席の飛行機の場合だと左からは「A」、「C]で右側が「H」、「K」となるわけです。
2列席だと途中の「B」、「J」が抜けます。
真ん中の席も同様に4列あれば「D」、「E」、「F」、「G]ですが、
真ん中が3列の飛行機だと「D」、「E」、「G」となり、途中の「F」が抜けます。
以上の法則を航空機の機種に当てはめると以下の通りになります。
・機種がボーイング777-300ERの場合は
[機種が777-300ER(表記名77W)]の座席の並びは進行方向左からA-B-C 通路 D-E-G 通路 H-J-K
・機種がボーイング777-200ERの場合は
A-B-C 通路 D-E-F-G 通路 H-K
・機種がボーイング767の場合は
[機種が767-300(表記名763)]の座席の並びは進行方向左からA-C 通路 D-E-G 通路 H-K
・機種がボーイング787-9のJALの場合は
[機種が787-9(表記名789)]の座席の並びは進行方向左からA-C 通路 D-E-F-G 通路 H-K
・機種がボーイング787-8のJALの場合は
[機種が787-8(表記名788)]の座席の並びは進行方向左からA-C 通路 D-E-F-G 通路 H-K
・機種がボーイング787-9のANAの場合は
[機種が787-9(表記名789)]の座席の並びは進行方向左からA-B-C 通路 D-E-G 通路 H-J-K
・機種がボーイング787-8のANAの場合は
[機種が787-8(表記名788)]の座席の並びは進行方向左からA-B-C 通路 D-E-G 通路 H-J-K
・機種がボーイング737の場合は
[機種が737(表記名738または783)]の座席の並びは進行方向左からA-B-C 通路 H-J-K
航空機の座席はこのような法則の元に座席のアルファベットが決まってます。
航空機の予約クラスに割り当てられたアルファベットの意味は?
飛行機を予約してファーストクラスであればFと記載されるので分かりますが、
ではなぜビジネスクラスがCの表示だったり、エコノミーがYと表示されたりするのでしょうか。
当初航空機はモノクラス(単一のクラス=エコノミーだけ)でしたが、次にファーストクラスが登場しました。
ファーストクラスはそのままですが、エコノミーをYと表示しているのはなぜ?
エコノミーはEでもいいのでしょうけど、これには説が色々あり、
ファーストクラスのFよりアルファベットの順番で前のEはどうなんだ?という心情的な意味合いや、
エコノミーの綴りの最後のYとする説からエコノミーはYと表示されるようになりました。
そしてビジネスクラスのCの表示は、ビジネスクラスができた当時のパンナム航空がクリッパークラスと呼んでいたという説や、
社用として使われることが多いからカンパニークラスとなったという説ですが、
パンナム航空で呼んでいたクリッパークラスの説がどちらかといえば有力です。
まとめ
航空機の座席や予約クラスのアルファベットのあれこれをお伝えしましたが、
座席のアルファベットの法則も一度覚えてしまえばなんてことないです。
連れの方と一緒に飛行機に乗って配られた航空券でアルファベットが飛んでいたとしても飛行機の機種が判っていれば離れ離れにならないな、
だとか分かりますので知っているとちょっとした時に便利だったりしますよ。